気づいた事、発見した事
政治向きな行動の是非はともかく、最近は原発反対、原発ゼロとかの言葉が一人歩きしています。
「地震が怖い、放射能が怖い」という気持ちに立脚した運動、心情としては理解できますが、肝心の安価な代替え電源は実証済み技術もなく、完成された製品はありません。
(将来はともかく、現在の太陽光は不安定なだけでなく、大規模利用すればするほど高価であり、レアメタルを部材に使用した場合の安価なリサイクル技術さえ研究段階の、未成技術の塊ですので、電気料金の高騰と言う、庶民には迷惑な結果が付き纏います)
普段の仕事に置き換えて考えてみますと、我々の業界では新たなICT技術や方法論などが頻繁に発表され、賛成する方もいらっしゃれば、反対する方もいらっしゃります。
各々の新たなICT技術や方法論は、ある面では素晴らしい効果をもたらしますが、多くの場合、当社で係わる方が多い運用技術面での評価が欠落している場合が非常に多いようです。
最も多い事例は、「想定外の事象に対処できず、長時間のシステムダウン(通信障害、応答遅延、入力に対する応答消滅、意図しない画面切り替え、etc.)が発生した」という類の問題です。
「想定外の事象」に対する対応は何時の世も、長期の運用評価、併行稼働等による十分な従来システムとの出力比較や動作及び性能検証などであって、実証前の机上の理論や、少ない時間で考えついたアイデアなどは、常に大きな危険性を孕んでいます。
新たなICT技術や方法論の、実証試験や試験導入、そして実運用の移行などは、殆どの場合で多大な工数を必要としますので、お客様の指示や要望は一旦お伺いするに留めて即答せず、上司の方に相談する(適切なエスカレーションの実施)など、所定の手順を順守して安全に業務を行う方向をご検討下さい。